In the
world
What’s?
何を事欠いたって得てしてこの世はブレやしないもの
何人たりとも その毒牙からは逃れることは許されない
未来に祈りを讃えても リセットに踵返しても
羨望の最終形態は 甘んじた僕らの醜態だ
掻き鳴らせ 頭を振って
いつだって欲求に駆られてた 腹黒い下心を練り上げた脳が壊れるように
吐き潰せ 喉を唸らせ
望みもしないのに傷を生んだ 善意も虚しく牙を剥く声など上げられぬように
それでも息を吸って開いた両目が
捉えたのは 愛を汚しきれない不器用なあなただった
歪んだ概念 侵されたルール 異臭 軽犯罪
篭った溜息をつく唇が 切なくて 艶やかで
涙を流していたはずだった頬に
一縷の朝 夜明けの月 辞めちゃいそうだ 僕は笑った
またね、じゃあね、
腑に落ちない定型文は常識的価値観で
何が何でも 誰が何を言おうとも 虚像の真理
手を離して失ってしまえば 後悔に苛まれ
握り締めてこびりつく依存は 致死的重圧となる
引き裂いて 感情なんて
幸不幸 ヒーロー 悪役 独り舞台で疲労困憊 なんてバカみたいだろ
引き千切って 理性なんて
すべて 投げ出して 脱ぎ捨てて 誰かの所有物なんかじゃないんだから
ここまで鼓動を紡いだこの体が
熱を帯びた 愛を拒絶しきれない真っ直ぐなあなたがいた
非行 嘘つき 散らかった部屋 大人げない態度
苦しいほど 痛いほどに 優しい腕の中
唾を吐いて踏み倒した大嫌いな世界で
息を吸う 脈打つ胸 死んじゃいたいな あなたは泣いた
僕は笑った
あなたは泣いた
僕も泣いた