これは未知との遭遇？

選んじゃいないのに　決定的瞬間を撮りこぼしているようだ

また目が据わらないのも一興

手違いに冷える肝を一笑

痒くなる体温に痺れ切らしたって仕様がないじゃない

眩い熱線　鉄格子の左上　少女は低い声で泣いた

火口から流れ出る止め処ない愛に深く刺されて　さあ息をして

もったいぶってないで与えればいいよ　その葵を

円らな瞳　お月様　天の川　独占欲のまま腕を広げて　AHHHHH

マネキン　一重のシャドウ

口を開けばいつだって愛想尽かした悲恋劇

直角　柔らかな五月の薫風

アラビアンエイジャ　ホテルのキー

肩慣らしが済んだら蔦を掻き分けて早く行って

巻き起こる一世風靡の春一番　根雪はさんざめいた

固定観念の中の情景描写に明け暮れて呆れ果てて

真っ赤な嘘　指を差すヴァージン　銀のピアス

麗らかな物乞いを演じる縁は　まぁ悉く　AHHHHH

ビスチェ　秘密の糸を解く

目に見えて　形を成して　実を付けて切り倒される

神などいない　人だっていない

60兆の螺旋に踊る

その手も　この手も　繋がっていて　途絶えていく

呼んで　応えて　噛み潰して　踏みにじる

廻っている　鎮圧しては

廻っている　鎮圧しては
なまじ　マンザラでもない面で　AHHHHH