ミステリアスピリチュアリティ



鼻で笑った感傷 左手に伸びる蝋の炎
短い感嘆に似た劣等 もう少し層を重ねなきゃね

じっくりと目を凝らして 太陽にあてられた迷子
焦燥よりも魔性よりも 大音量で打ち鳴らして
ささくれ立った平面図 立冬に舞う蒲の嘴
見ていられないくらい強く眩しい褪せかけたネガの髑髏


湧き立つ幌の中の闇は
どれもこれも僕の知っている匂いで
小銃発破 貫いたあの子の匂いだって知らない
清か 朧に凪ぐ青霞 化かされた隣の窓


徒然 木箱に詰められた欲情で
まともな理解など要らなくて
底を埋める条件を満たして

飼い馴らした金魚にも
脈を打つ権限があるなら
しがない僕の首筋にも
事を為す基盤が植わるんだろう?



ねぇ、どうして知っていたの?
知っていたのにどうしてねぇ、そうしたの?
舌先から織り成す はちきれんばかりの戯言さえも 愛しくて

止まらないなら 止められないのなら 留めることも 辞めてしまおう
繋ぎとめるもの それを統べるもの 従うもの 愛でるもの
疑ってしまったよ 振り返ってしまったよ 千切ってしまったよ

最高にハイで
絶妙な味わいで
それはもう・・・

病みつきの背徳 正常

病みつきの愛 毒 永劫