MARVEL

この窓を叩き割って 凍りつく足指を踏みしめて

乾いた涙の跡を強くこすって

笑おう・・・なんて嗤っちゃうよね


今にも切り裂けそうな心を 喉の奥に詰め戻して

言い訳と 本音と建前を雑多に塗りつぶして

吐き出しそう 制御 機能 「その赤いボタンを押して」


間違わないように打ち寄せては返す波を

上下に揺すっては 鼓膜を確かめる

口にした味は僕の細胞分裂に溶け込んで

今 尚 息 声 性を脅かす



横軸に沿って また通過する 通過する

誰も彼もショートダンス 命を撒き散らす

その腕で 次は何を手に入れて その声で 次は誰を殺してくの?


もっと簡潔で

ずっと濡れたままで

消去 怖くなんかないのに

痛い 痛い 怖い


逆らうことのできない言葉の様な

煌めく熱は 海馬を壊して突き刺さる

委ね 靡いて また所為にして咲き乱れる

栄光の道標 落雷の前に躊躇を拒めずに


纏って 覆い隠して 燃え広がった

無限の檻 執拗なまでに声を枯らして

堰を切ってこの糸を解いたって

その色が褪せることなどないのだろう



キミは なにも しらず 紡ぐのだろう